最期の準備
夫です。
このブログは当初から猫ブログという日記だけではなく、これから猫を飼いたいと思っている人、すでに飼っている人へ少しでも参考になるものがあれば紹介して行きたいと思っていましたが、徐々にマンネリ化してしまいグッズ自体の購入も少なくなってしまった為、紹介記事をほとんど書かなくなってしまっていました。ごめんなさい。
今回、参考記事としてペットグッズやペット保険等はブログで記事になりやすいと思いますが、ペットを飼っている人のいつかはやってくる宿命としても最期の準備の事を記事にする事は中々無いのかなぁと思ったので、この度、私達自身が急な経験をし、お別れの準備も前もって必要だという事を身に染みて感じたので、記事にしたいと思います。
1、棺(段ボール等の箱)の準備
これはホームセンターに売っています。
店舗に寄るとは思いますが、無地の物からデザイン物、大きさも様々なサイズを扱っているので、体格や棺の中に入れてあげたい物とも相談して選ぶと良いと思います。
買う必要まで感じなければスーパー等でも貰う事が出来ると思います。
火葬を検討する方はサイズを図っておかないと受け入れて貰えないケースがあるので、火葬場に連絡をして確認してください。
私達は高さはあまりなくても、少しでもゆったりと縦横が広いサイズのダンボールにしました。
結果的に色々入れてあげると窮屈な感じになってしまいそうだったのでゆとりがあって良かったです。
2、棺の中に入れる物
これが意外と曲者です。リストを作成しておいたり、一番準備しておかなくてはいけない項目かも?しれません。
火葬の場合、基本的には石油系繊維や化学繊維、ゴム、プラスティック、ビニール、ガラス、金属、水分を多く含む物(果物や保冷剤)、ドライアイス等を入れる事は出来ません。
ちゃんと燃えて、変化を起こさずに灰になってくれるもの以外はダメなんです。
その理由は異常燃焼の防止、公害の発生防止、お骨の破損防止と言う事です。
ここまで読んで察しの良い方は解ったかも知れませんが、意外と入れてあげられる物は少ないという事なんです。
いざ入れる物を考え始めると、あのおもちゃが好きだったなぁと思ってもプラスティックやゴム製品だったり、あの毛布や洋服が好きだったと思っても化学繊維だったりと私達も軽くパニックになりました。
ただ、抜け道はあります。まずは大前提として、明らかに駄目な物を除外してからの話ですが、グレーな物は火葬場の担当の方に相談をしましょう。
これは私達の事例ですが、ぷりんは私のジーパンの上で寝るのが好きだった為、入れてあげようという事になったのですが、ジーンズ生地が大丈夫がどうか確認の上、ボタンやファスナー等に金属が使われていた為、それをすべて取り外してから入れてあげました。
この様に大部分はOKでも一部分のせいでNGになるケースはひと手間掛けてあげる事でOKになる事もあります。
以上を踏まえて、入れてあげる物を選んであげてください。
火葬時に棺の中に入れてあげられない物も気持ち的な問題ではありますが、私達の場合は火葬場に向かう直前までは棺の中に入れてあげたりしていました。(化学繊維の毛布等)
一応、私達が棺の中に入れてあげた物を記載します。
底部の防水用にペットシーツ数枚、綿毛布、金属部分を取り外したジーパン、ボタンの付いていない綿素材の洋服、小さな紙袋を買って来てその中に今まで食べていたエサ(ドライフード)・おやつ・マタタビふりかけ、おもちゃ、お花。
火葬場に到着してからドライアイスや保冷剤は全て取り除き、代わりにお花で囲みました。
3、火葬場について
ペットの火葬については調べれば民間業者や、市や県の自治体で行っていると思います。
ただ、全く法整備がされていない為、民間業者の場合は様々なトラブルがある事も事実です。
私達は極力そういったリスクを避けたかったので、横浜市での火葬を選択しました。
民間であればやはり様々なサービスがあったり、遺体処理はもちろん、火葬場へのお迎えからお骨のお届けまであったりもするので、交通手段や時間的な制約があったりすれば仕方ないのかもしれませんが、残念ですが悪質な業者もいる事は事実です。
この記事を読んで頂いた方には前もってきちんと調べてトラブルなく最後まで良い形で送り出してあげられる事を望みます。
この時点で火葬までのスケジュールの目途が立つので、ドライアイスの量等用意する物が決めやすくなってきます。
4、遺体の冷却
遺体は気温が高くなればなる程、腐敗のスピードは早くなって行きます。
流石に冷蔵庫や冷凍庫に入れる訳には行かないので、棺の中に保冷剤やドライアイス等を入れて腐敗を防止する事になります。
土葬であればあまり関係ないかもしれませんが、火葬の場合は最悪順番待ちがあり、思っていた日取りで火葬出来ず、1~2日待たなくてはいけない場合もある為、重要です。
可哀想ではありますが、亡くなった後は出来るだけ早めに冷却処置をしてあげる事で綺麗なまま送り出してあげる事が出来ます。
先ず、気温が高い場合は部屋の温度自体をエアコンで下げ、保冷剤で内臓に近い部分から冷やしてあげます。
ドライアイスは氷屋さんが扱っている事が多く、結婚式の演出等ドライアイスを専門で扱っている業者も個人での売買に応じてくれるところもあるので、前もって探しておくと良いかもしれません。
あくまで参考ですが、初夏、室温25℃以下、5kg弱の猫で2kg×2枚で24時間以上持ちました。ただ、これは後になってから思った事ですが、1kg×3~4枚の方が使い勝手が良かったかもしれません。
業者さんに聞けばその道のプロなので、体格や重さ、いつまで持たせたいという注文をすれば、大体~kgで大丈夫だと思いますという回答も貰えると思います。
買ってきたら、胸からお尻にかけてドライアイスを乗せて内臓をカバーし、後頭部(脳や脊椎周辺)にはドライアイスを枕のようにすると良いと思います。
5、体液の処置
人間でも同じなのですが、亡くなってから数時間するとどうしても鼻や口、肛門等から凝固する事が出来なくなった体液が流れ出てしまう事があります。
棺に入れる際、一番下にはもしあればペットシーツなどを敷いた上で、毛布等で遺体をくるんであげると良いと思います。
ドライアイスでの処置が早ければ液体自体が固体化するのである程度防げる事ではあるのですが、顔周辺はあまり冷却処置をしたくない場所でもある為、鼻血の様に体液が流れ出てしまいます。
ただ、犬や猫等の動物は人間と違い、鼻の穴も小さかったりするので、脱脂綿等を詰め込むのは難しい作業だと思います。
なので、口元の下や鼻の下あたりに水分を良く吸う化粧用のコットン等を口元や鼻の高さまで積み重ねる事である程度吸い取ってくれます。
余裕があれば数時間おきにコットンを変えてあげましょう。
6、お骨の処理
私達もこればかりはまだ検討中ではあるのですが、1年位掛けてゆっくりと決めようと思っています。
お墓への埋葬、土(自然)への埋葬、散骨、置物やアクセサリー加工等、今は様々な方法があります。
ただ、色々と調べていく中で心打たれた記事があり、一部を紹介させてもらいます。
「ペットは飼い主に可愛がり、愛される事が一番の喜びであり、亡骸をそばに置いていつまでも悲しんでいる飼い主を天国から見ている事はとても辛い事だ。」と言う記事があり、とても納得してしまいました。
それを踏まえて私達は色々な可能性を考えて行こうと思っています。
7、費用
これはあまり書くものでもないのですが、私達が実際に掛かった費用をあくまで参考として記載します。
・棺(段ボール)・・・500~1,000円前後
・ドライアイス4kg・・・3,000円前後
・火葬費用(骨壺込)・・・25,000円前後
・お花代(火葬用、お供え用)・・・10,000円前後
・お線香代わりのロウソク、ロウソク台・・・4,000円前後
・遺影用のフォトスタンド、写真・・・2,000円前後
・その他雑費・・・10,000円前後
ペットとのお別れを既に経験されている方は同じ様な事をしているとは思いますが、まだ、経験されていない方々に少しでも私達の経験がこの記事で役に立つと嬉しく思います。